2012年を振り返るに

今年は、とにかくいろんなことがあって、それをなんとか乗り越えてきた年だった。

ちょうど一年前、「仕事をしない時間を意識的につくりたい」と書いたのだが、それは夏の終わり頃、唐突にやってきた。意識的につくったというよりは、結果的にそうせざるを得なかった、という方が正しい。90歳をすぎてなお一人暮らしをしてた祖母が倒れ入院したことによる。祖母の意識はいまも戻らないままだ。

祖母の介護というか看病というか世話というか(状況的にどういえばいいのが適切なのかわからないのだが)を、家族の都合上、主に執り行うのは私と相方の人である。そのため、病院通いを中心とした生活となり、結果的に仕事を早く切り上げて帰ってくることになった。

とはいえ、仕事の量が減るわけでもなく(対外的な仕事や、より責任のある仕事に関わるようになり、仕事は去年より増えている)、また、時間的余裕ができたわけでもなく、ただひたすら、毎日のことをこなしてきた。沢山の人に沢山の迷惑をかけてしまったことだろう。なんとか今日までこられたのも、すべて、相方の人と周囲の人のおかげである。

多くの人に感謝を。来年が多くの人にとって穏やかな年でありますように。

朝晩は涼しくなってきたけれど日中はまだ暑い日が続いている。10月に入ったとはいえ、季節は秋になったのかそうでないのかあやふやだった。

けれど、今日、昔からのなじみの場所で、金木犀の香りをかぎ、そして花が咲いているのを見て、ああ、秋はきているのだと思った。

日常と非日常と

8月の半ば過ぎから自分をとりまく状況が大きく変わり、その状況に自分の生活を併せていくことになった。そして、それは今も続いている。

生活が変動した当初は、それまでの日常とは異なるイレギュラーな日々がいくらか続くのだろうと思っていたが、今はその非日常的な日々が常態化し日常となっている。

いまや日常となりつつあるこの生活だが、いつか途切れることはわかっていて(ただそれがいつそうなるのかはわからない)、その時、また、イレギュラーな日が訪れたと思うのだろうか。全く同じではないけれども以前の生活に戻るにも関わらず。

現状

先週頭から、のっぴきならない状態にあり、いくつかの山は越えた。今は、山の中腹にいて、そこから上に行くのか下に行くのか、いつ動くのかもよくわからない。ただ、この状態はしばらく続く。