岬へ

今日の目的地は襟裳岬。なぜだか岬というところに行きたくなる。幸福駅やいくつかの道の駅に寄りながら、南下していく。

途中、忠類のナウマン象記念館に寄る。そこには、その昔、忠類村ナウマン象の化石が発掘され、その後村をあげての発掘・復元作業が行われた、その経緯が記されていた。展示物を見ながら当時作業に携わった人たちの熱気に思いを馳せる。この人たちの話が聞けたら面白かろう。

ナウマン象記念館のすぐそば、シーニックカフェちゅうるいに行ってみる。地元のNPOが運営している期間限定のカフェ。見晴らしの良い高台から眺める景色がとても良かった。

さらに南下し黄金道路を通って襟裳岬を目指す。進むに連れてどんどん雲行きが怪しくなる。雨こそ降らないが霧がすごい。このままでは、岬からの景色もあまり良く見られないのではと思っていたが、岬に近づくにつれ、霧は晴れてきて、岬では少し薄日がさしていた。岬から太平洋を眺めながら、風が強い日が多いというこの地で生活をする人たちに思いを馳せる。折角なので、風の館に入り、ゼニガタアザラシを観察し、風速25m/s体験もする。

岬を跡にし帯広へと向かうと、またしても霧がどんどん濃くなってくる。真っ暗に近いような曇天の中、車を走らせて帯広市街へ。忠類のカフェと襟裳岬にいた時だけ天気は悪くなかったので(忠類のカフェではいいお天気だった)、これはとてもラッキーだった。

えりも町広尾町の境目あたりの海。夕方の海。海は、場所によっても時間によっても表情が違うので、いつどこで見ても面白い。