とめどなく

今日は、いろいろな都合で昼から仕事場に向かった。日中の新快速に乗ると、7時台のそれとは違う乗客層と空気とを感じる。これは、平日と休日でも違うし、時間帯によっても異なるので、その度に面白いと思う。

今日乗った車両には中高年の女性が多かった。彼女たちは、そこかしこでとめどなく喋り続けていた。そして、小さいとは言えない声量で喋るので、会話の内容が否応なしに耳に入ってくる。それは、家での出来事、夫や子どもについてのこと、近所の人の話、等々。プライベートな事柄が延々とオープンに語られていく。その中に、社会のことや仕事のことは聞かれない。

彼女たちの話を聞くとはなしに聞きながら、属性による会話のチャネルの差や、公共空間での私的な会話や、声の大きな人は自分の声の大きさに気づいているのか、などを、とめどなく考えていた。