時点

私たちは、何らかの悪い結果(や展開)に対して、「あの時こうしていたら」とか「なぜそうしなかったのか」と思うことがある。自分の行動だけではなく、他者の行動に対してもそのように思う。そして、それはしばしば「責め」となる。

しかし、「あの時こうしていたら」や「なぜそうしなかったのか」という言葉は、何らかの結果(や展開)がわかっているから、遡って言えるものだ。その、ことが起こっている時点で、何がよりよい行動なのかなど誰がわかるだろうか。もしかしたら、その時点では最善を尽くしていたかもしれない。

その時点に、その結果(や展開)に至るまでの経緯に、少しでも思いを馳せることができれば、他者への対応は変わってくるだろう。